The New York Timesに載っていたネイト=シルバーのコラムでは、大統領選挙の世論調査における両候補の支持率の差は存在しないといってよく、もっとも誠実な結論は50対50であり、だがしかし当人の直感はトランプだという。数字に表れないトランプ支持は2015年に世界を驚かせた。
一理ある。今週、カリフォルニアから来た客人は自分の周囲に共和党に投票する人間はいないと言いつつ、絶望そのものといった顔をしていたから、存在する分断を強く感じているに違いない。ネイト=シルバーはまた、断定的な結論を避けつつ、結果として決定的な差が開いても驚いてはいけないというのだが、文脈からして、これは不吉を予告しているということに他ならないと思うのである。まじか。