クラウド型のサービスのスピードは、今やそこそこ長い歴史を経てあらゆるものが速くなっており、不満を感じることも少ない。NotionにAPIで1万個近いドキュメントをインポートする作業も意外にスムーズで、やはりコンテンツは全てクラウドサーバーに集約されていくのかと思ったのだけれど、実際の使用感にはビューの切り替えひとつに重さを感じざるを得ず、その不満を抱えながら運用すること自体にあまり意味がないので、ちょっと考えている。
おそらく、ひとつのデータベースのコンテナページに、全てのデータを持たせている構造自体があまり想定されていないのだけれど、それ以外に構成できないケースはあるし、そもそも2万行までは持てることになっているのだ。いや、実際のところ相当、頑張ってパフォーマンスを出していると思うのだけれど、ローカルでの運用と体感を比較する以上は、やはり十全という訳にはいかないのである。当たり前のことではあるけれど。
それはおくとして、1億人を超えたというNotionのユーザーの利用度がどのように分布しているのかには興味がある。企業ユーザーが膨大なドキュメントを持ち込んだとして、満足するパフォーマンスは出ているのだろうか。そう考えると近ごろ同社のCTOにGoogleでスプレッドシートを開発していた人物が採用されたという話はずいぶん、腑に落ちて、依然としてスピードを追求するということが至上命題であるには違いないのであろう。