『恋するマドリ』を観る。ミズタクこと松田龍平が出演している2007年の映画で、無頼寿司店主梅頭のピエール瀧が出てたり、ジプシー・デンジャーのパイロット、森マコこと菊地凛子までキャストに名を連ねていたりするけれど、主演は新垣結衣。
ナチュラル系におしゃれな美大生が主人公で90年代トレンディドラマ的な偶然に支配されたストーリー展開だし、邦画の女性監督に特有のふわふわとした演出なので、いわゆるアイドル映画の系統に連なるものであろうという先入観で観たのだけれど、素材に目新しいところはないにして、いろいろと悪くなくて、このあたり監督と脚本の大九明子のセンスというものではないか。クライマックスにスネオヘアーの曲が流れる王道感と出鱈目さは面白い。
松田龍平の演技プランはいつものやつ。