『バレット』を観る。シルベスタ=スタローンも、もう70手前だというのに、今さらウォルター=ヒルの映画で殺し屋の役をやろうというのだから、その心意気だけで感服してしまうけれど、筋肉が落ちてスリムになった体型が意外にキマっていて、なかなか大したものだと思うのである。サン=カンが相棒となる刑事の役で、このひとの涼しげな顔もかなり好き。ちょっと捻ってはあるけれど、要するに懐かしいバディもののリバイバルであり、ウォルター=ヒルにとっても『48時間』以来のジャンル映画になるのではなかろうか。その期待通り万事お約束に従っているし、クリスチャン=スレイターが悪役に混じっていたりもするのだけれど、B級ぶりもまた隠しようがなく、そのあたりも含めて懐かしい感じ。