エンド・オブ・ホワイトハウス

『エンド・オブ・ホワイトハウス』を観る。なんだかよくわからない邦題にも馴れてしまった感じだけれど、原題の『Olympus has fallen』は廃墟と化したホワイトハウスの神殿風の佇まいと重なってちょっと雰囲気がある。何しろ、いささかやり過ぎではあるまいかというくらいのドンパチである。
冒頭から今どき珍しいくらいフラグ立ちまくりの脚本はジェラルド=バトラー版『ダイ・ハード』といってもそれほど外れていないというか、全くそのまま。妙に懐かしい気分になったものである。
同時期に『ホワイトハウス・ダウン』という似たような映画があったのは『アルマゲドン』と『ディープ・インパクト』の関係を彷彿とさせるけれど、そうはいっても象徴たる歴史的建造物をそろってボコろうというのはいかなる時代的気分によるものか。インフレ気味の破壊と殺戮も、もはやこの上、どこに行くのかという勢い。話の筋も深いところを考えればそもそもツジツマが合わないものではあるけれど、もとより目くじらをたてる種類の映画ではない。

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