年末の恒例行事で地区の総会に出かける。役員選挙といいながら、取り敢えず名簿の先頭候補者がほぼ自動的に当選するエセ公選制の実態は最早、地域の伝統というべきで取り立てて目新しいことも起きないのだが、バラマキ農政による交付金を円滑に山分けするための活動組織の運営については、税金の無駄遣いを指弾する一派の工作の結果、問題化を怖れた行政側が補助金の「自主返納」を求めてきたとの急展開あって、いろいろ揉めている様子で、そのドロドロ具合をつい観察してしまう。一部を地縁組織に委託している田舎の地方行政の実態とは、いろいろな意味で立体的であり、一筋縄ではいかず、これはこれで結構、面白い。