そうは言ってもライトノベルを読むような年ではないし、仮に読むにも言い訳が必要なくらいには薹が立っているわけだけれど、面白いと評判の野崎まどがまとまってKindle化されているので『[映]アムリタ』から読んでみる。実を言って『2』を読んでみたいのだけれど、この6作目を読むには前の5作を読まなければならないという話なので、いろいろ大変なのである。
『[映]アムリタ』自体はデビュー作ならではの若書きで、いろいろ痛いところはあるにして、伊藤計劃を想起させるネタにはいわゆるゼロ年代的なところがあって面白い。固有名詞がラノベ的にキラキラネームなのも慣れれば何とかなる。