『セイフヘイヴン』を観る。事情を抱えてノースカロライナの港町に流れ着いた女性が林の中の一軒家に住まいながら、海岸の雑貨屋の寡夫と恋に落ちる。妻に先立たれ幼い子供を養育しているのがマイケル=ビーンによく似たジョシュ=ディアメルで、ヒロインがジュリアン=ハフ。ストーリーラインは類型そのものというニコラス=スパークス原作によるロマンスを、こちらも職人芸に長けたラッセ=ハルストレムが監督しているので、ジャンル映画としては王道の出来。風物の美しさときたら、それだけでも満足感が大きいが、多少はひねったネタも仕込んであって、しかしそのあたりは賛否の別れるところかもしれない。