『ティアーズ・オブ・ザ・サン』を観る。かれこれ10年以上前の映画になるのだと思えば月日の流れる速さに、またしても茫然とするほかないが、本作の舞台設定がナイジェリアであることもきれいさっぱり忘れていて、ちょっと新鮮。物語としては残り50分でいきなり方向を変えていく印象でそもそもナイジェリアであるという設定からして怪しくなっている。ブルース=ウィリスの映画である以上、見どころは結局のところドンパチであり、エンカウンターから前線を維持しつつ撤退への流れはデタラメではあるけれど派手にできている。結局のところ内政干渉問題はどうなっちゃったんだよふたたび思ったし、現地の人間に感謝を語らせる安易さもどうかという感じではあるにして。