『ザ・ブリザード』を観る。クリス=パインが主人公の海洋もので、威勢のよい邦題がついているけれど時は1952年、ナンタケット沖で遭難したタンカーの救出劇を描いたドラマで単純なアクションではなく、実話をもとにしているという触れ込みの内容はちょっとシブい。ケイシー=アフレックが遭難した船の機関士で、口下手だけれど実力で生き残りをまとめていく海の男を演じ、この映画でもいい仕事をしている。脂がのっているというのであろう。
救出側はクリス=パインで、荒れた海で小型艇での捜索に取り組む沿岸警備隊の役回りだけれど規則重視の地味な男という設定がミソといえ、いつもとは雰囲気が異なりマッチョなヒーローとはちょっと違う。
ディズニー製作の映画なので、それなりにお金はかかっていて、荒れる海洋のシーンはなかなかの迫力だし荒波に正対してく船の動きもよく出来ている。見どころはこのあたり。
監督のクレイグ=ギレスピーは『フライトナイト』のリメイクを撮ったひとで、あれも面白かったけれど、仕事ぶりはきちんとしており、とりあえず飽きない。