『マダム・メドラー おせっかいは幸せの始まり』を観る。スーザン=サランドンが夫を亡くし、娘にかかわりすぎて逆に遠ざけられている母親の役。ローズ=バーンがその娘で、J=K・シモンズがふとしたきっかけで出会ったちょっと気になる男という役回りなのだけれど、こうしたキャスティングが全てというくらい王道というべきジャンル映画で、意外なところは全くない。時間はあるしお金もあるという主人公が功徳を積んで何となくみんな幸せになるという話なので、不快なところはローズ=バーンの神経質な表情くらいではあるものの、全体からは終始、既視感が立ち上がって、スーザン=サランドンがジャック=ニコルソンに重なって見えたものである。何故かは知らない。