ウクライナでプーチン政権に批判的なロシア人ジャーナリストが暗殺されたという話が実は偽装だったというニュースをうまく消化できないでいる。いや、暗殺の偽装がル=カレの想像力の世界の話ではなく実際にあってもおかしくないという気分はあるとして、その記者会見に本人が登場するなどというドッキリカメラみたいな展開にどんなメリットがあるのかと。暗殺の陰謀があれば死んだフリをして身を隠すというのがこの世界の文法というものではあるまいか。
だいたい登場した本人にしてからが、ちょっと居心地の悪い風だし、これがプロパガンダだとロシアがいうなら、まぁそうやなとうかうか頷いてしまうというものである。