霆ける塔

令和元年吉日に発売されるはずだった『図書館の魔女 霆ける塔』も結局、登場することなく本年は終わりぬ。いや、あと一週間はあるにして。なに、2016年から待っている身からすれば、この事態は織り込み済みと言わねばならぬ。

『ピルグリム』のTerry Hayesの新作は、少し前まで2045年発売予定という予約をAmazonで受け付けていたのだけれど、『The Year of the Locust』の本国でのリリース日は2020年9月3日に更新されていて、25年も予定が前倒されることもあるのだから読者というのは辛抱強くあらねばならないのである。その時分、レビュー欄の大半は”What a joke!”という反応だったとしてもだ。