『SAS:反逆のブラックスワン』を観る。バッキンガム公にしてSASの隊員であるトムをヒーローとしたイギリス製のスリラーアクション映画。原作が『ブラボー・ツー・ゼロ』のアンディ=マクナブの小説なのだけれど、ノンフィクション出身なりのリアリティはほぼなくて、プロットもちょっと『ダイ・ハード』みたい。全体にもたもたとしたところが多く、125分の尺はいささか長すぎる。90分くらいに収めるとバランスのよい映画になったのではなかろうか。ラストシーンのシークエンスもドローン攻撃の演出にしかみえないところがあって、いろいろイマイチだと思うのである。にもかかわらずシリーズ化しそうな雰囲気さえ漂わせているとして、そもそも原作の続編だって出ていないのだ。
この日時点で、新型コロナウイルスに感染して自宅での療養を余儀なくされている人が全国で13万人を越えているという。もとから中央政府が何かしている様子もないとはいえ、自党の総裁選をおっ始めようという与党がこれを深刻に捉えているはずもなく、しかし国民は、ひょっとしたらトランプのアメリカに近いくらい酷い状況を生きているという自覚を持つべきであろう。