『ファウンデーション』の第9話を観る。わかっていたことではあるが、次週の第10話がシーズン最終話であることが告知されていて、いったんの区切りとはなるけれど、結局はあらかじめ予想された通りに話は収束に向かい、積極的にスケールダウンしようとしているようにさえみえる。
1000年の時の流れを数行で感じさせることができるのが小説の奥行きであるとすれば、4K映像に落としたからといってその悠久を表現するのは至難というわけである。ターミナスのパートが『宇宙からのメッセージ』みたいになっているのが残念なのだけれど、ブラザー・ドーンのくだりはそれなりに緊迫したサスペンス展開で、結局のところ時間的なスケールを視覚的に表現する演出の手法がポイントということになるだろう。その方法を人類はどのように獲得するのだろうか。