おすわり

千葉県で予防接種に来ていた大型犬が逃げ出しニュースになっていたのだけれど、捜索にあたった警察官がおすわりを命じたところ、その場で待機して吠えることもせず飼い主を待っていたという続報があって安心していたのである。晩のニュースでこれを取り上げたことにもやや驚きがあったのだが、警察が捕獲というキャプションに加えて不安がる付近の住民という定型を添えるあたりは、反イヌ勢力の策謀の影すら感じる。その実、いつもの報道をやっているだけなので余計タチが悪いのである。

同じ日、アストラゼネカのワクチン1億2,000万回分のうち、およそ半分が廃棄される見通しというニュースもあったが、これをアベノマスクと同じフォーマットで報じているのもいかがなものか。出来たばかりのワクチンを確保したのは責められるべきではないし、血栓の有意な発生を把握して使用を止めたのもむしろ称賛されるべきで、安倍のアベノマスクとは無論、話が違う。