ズーム 見えない参加者

『ズーム 見えない参加者』を観る。COVID-19によるロックダウンのさなか、Zoomで交霊会を行うことにした5人の女性が、悪巫山戯が過ぎて何ものかを呼び出してしまう。画面の中で次々と怪異が起きる趣向は、今やあまりめずらしくないけれど、回線品質の悪さとフィルターエフェクトをうまく使った演出はそれなりに手が込んでいるし、Zoomフリー版のタイムリミットにあわせて速やかに終了するコンパクトな印象も悪くない。おまけのように、メイキングの体裁のフッテージがついているのだけれど、これはあまり必要のない小細工というものではないだろうか。

この数日、Logseqというアプリを使っている。Personal Knowledge Managementの用途では以前、Roam Researchを使っていたことがあるのだけれど、Safariではうまく動かないサーバーサービスである以上に、過去に削除したデータベースと同じ名称のデータベースを作るとデータが復活するという仕様なのかバグなのかわからない動作があって遠ざかっていたのである。グラフビューの機能を持つエディタとしてはObsidianにも手を出したことがあるけれど、LogseqはずっとRoam Researchに近く、アウトラインのUIはWorkflowyにインスパイアされていることを公言しているだけあって軽快でシンプルな動作であり、何だか生産性さえ上がるような気がする。

PDFファイルをアップロードすると直接、マーカーを引いてブロックリファレンスで引用できる機能が秀逸で、サーバーアプリでは実現が難しいあたりは戦略的でもあって、ちょっと感心している。来るべきLogseq Proでは課金も予定されているとして、現在は無料というのもRoam Researchの行く末が心配になるほどで、例によってしばらく使ってみるつもり。