『おいハンサム!!』を観る。吉田鋼太郎が父、MEGUMIが母、男を見る目のない三姉妹が木南晴夏、佐久間由依、武田玲奈というキャスティングがまずいいのだけれど、どうやら演出と脚本の仕事が素晴らしい。やや名言の連続、端から立っているキャラクター、心の声、反復、細かく共鳴するエピソードは全体として好きとしかいいようのない風に繋がっている。下げられそうな薬味を「まだ使います」ととどめるあたりもいいのだけど、とにかくものを食うドラマは信用できる。
MEGUMIの役者としてのよさを知らなかったのは自分だけであろうか。木南晴夏の口元のうっすらとした表情も素晴らしく、無論のこと武田玲奈はこれが今のところの代表作ということになるだろう。いろいろいいので過呼吸気味だけれど、令和ホームドラマの傑作として語り継がれるであろう。