99円

電子書籍はできればAppleのブック、やむを得ない場合はKindleという流派なのだけれど、Amazonのページを逍遥していると、Kindle Unlimited 2ヶ月99円というキャンペーンがたびたびあって、せっかくなので都度、利用している。この法外な割引キャンペーンには、結局のところ利用権のやりとりに過ぎない電子書籍の危うささえ透けていると思うけれど、一ユーザーとしてはちゃっかりメリットを享受して、文化の荒廃を危惧してみせるのでいろいろ説得力がない。

触れ込みによればUnlimitedの対象書籍は120万冊ということである。そのボリュームとなれば至高の一冊に巡り会うことがあっても不思議はないと思うのだが、まずWebに表示されるのは氷山の一角に過ぎないという気持ちになるばかり。知っていることしか検索できないというのは、けだし名言だと思ったことである。