内戦

Rebuildを聴いていて、アリゾナでの公教育廃止の法案の話が少し出てきたのだけれど、一定の金と引き換えにアメリカ先住民の居住地から教育の機会をとり上げようという動きが、市民戦争当時の差別的な価値観を動機としているのはその通りだとして、いわゆるレッドステートで公教育破壊の継続的な取り組みが行われ、ほとんどそれに成功しつつあるのは伝統宗教の階級固定化の思想と資本主義の悪魔合体の結果だろうと改めて思う。結果として、教育の失敗はシステムとして完成し、分断は構造的に再生産されるだろう。

そして最近の最高裁判決が、連邦の役割を放棄することで伝統的な価値観の復活を目指し、各州の連邦からの離脱の具体的なプロトコルが定められていない以上、武力的な独立戦争がその解になるという「冗談」が語られていたけれど、最近、UCLAサンディエゴ校のバーバラ=ウォルターの指摘するアメリカ内戦の可能性の高まりの記事を読んだばかりだったので、とても笑うことはできなかったのである。