石子と羽男

『石子と羽男』を観る。TBSの金曜枠で、有森架純と中村倫也によるリーガルドラマ。塚原組の仕事であれば、いやがうえにも期待は高まるというものである。第1話の依頼人は赤楚衛二で、話の最後ではレギュラーキャストに合流する期待通りの展開。キャラもいいのだが、法律と社会と現代の病理を考えさせる話にしていくあたりに塚原あゆ子のドラマという感じが滲んで、作家性すら感じる。脚本はタイバニの西田征史、音楽はいつもの得田真裕。今クールで見逃せない作品のひとつといえるだろう。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』も楽しみにしているのだけれど、弁護士もののドラマのアタリが続いている。

この日、全国の新たな感染確認は11万人を越えて過去最高を記録する。既にワクチンの効果があった3月の段階でもオミクロン株の拡大は1日200人以上の死者をもたらしていたのだから、このペースでの拡大ではいずれそれを上回る重症者と死者が到来することになる。最近の行動規制の緩和は、人的被害としては最大のピークと引き換えであったことを認識しているひとが多くないようにみえるのは、特定の意図にもとづく情報コントロールと無関心の結果というものであろう。