『石子と羽男』の第8話を観る。今回のエピソードはグルメサイトへの書き込みをめぐる裁判で、隠れ家を売りにする創作料理店の主人を善児が演じている。梶原善の現代劇が妙に新鮮にみえる鎌倉殿後期。時事に深く関わる問題を扱いながら、いつものように形よく収まる一話完結のストーリーはもちろんいいのだけれど、並行して仄めかされてきた大庭の再就職先の闇がとうとう顔を出す。シリーズの終盤に向けて塩梅よく盛り上げてくる手法は塚原組自家薬籠中の物でうまい。
エディター遍歴は長く、結局はUlyssesに落ち着いているとして、ときどきは巡回してメジャーどころの新機能の実装状況を確認している。このたびはiA Writerにバックリンキングの機能が加わっていることを発見して驚く。ObsidianのようなPKMツールとテキストエディターの境界は徐々になくなりつつあって、ページの概念を廃止しようとしているGoogleドキュメントあたりも参入してくるのではなかろうか。知識が繋がりながら文脈を作っていくことを考えれば理に適っていて、こちらとしてはUlyssesがこれに続いてくれればありがたい。