『ナイト・ハウス』を観る。湖畔の家に深い失意を抱えたまま残されるという状況の映画がときどきあって、『メッセージ』のエイミー=アダムスの佇まいも結構好き。本作はレベッカ=ホールが夫に死なれた女性を演じているけれど、物語の進行に従って状況が徐々に明かされていく手つきがスマートで、錯視によって何者かの存在を感じさせる不穏な演出と相俟ってサスペンスを盛り上げる。ストーリーそのものが反転の構図を持っていて、よく構築されている。とはいえ、明らかなカタルシスのある種類の話ではない。
夕方からの結婚式に招かれ軽井沢へ。山越えの天候は不安定だったのだけど、中軽井沢に向かっている途中では山を背景にして大きな虹を見る。星野リゾートによる今様の披露宴というのは、いろいろと手の込んだもので、まぁ、大変なものだと思ったことである。夜半、復路は大雨となってセンターラインを頼りに山道を走る。