東部ハリコフ州での大規模な反攻によってウクライナは要衝イジュームを奪還する。ロシア軍は総崩れというべき状況で、多数の装備が鹵獲される予想外の展開となっている様子だが、進行中の作戦のことだから、もちろん実際のことはわからない。ロシア大本営はドンバスの覇権強化に向けた再配置を表明して撤退を追認する。
ザポリッジャ原発は外部電源を全て喪失し、冷温停止に向け停止作業に入ったことが伝えられる。本邦では防衛費の増額を叫ぶ向きが、そのまま原発再開論者であることが多いけれど、現実をどう捉えているのか。いうまでもなく、原発施設はそのまま戦略上の足枷となり、ことによったら致命傷にさえなるだろう。
『鎌倉殿の13人』第35回は平賀朝雅と畠山の間にあったという確執に、北条政範の不可解な死を絡めた解釈が与えられて不穏なまま次回に続く。このあたりの話のつくり方はやはりうまい。