『地球が静止する日』を観る。リメイクだと言ったって一方が半世紀以上も昔の映画であれば、全く異なったものになるのは当然であろう。一方でファーストコンタクトものとしての展開は中途半端に古風なプロトコルに従ったものとなっており、それが奇妙な風合いを醸し出しているのだが、特に際立ったアイディアがあるわけでもない。わからずやの国防長官とか、生意気なガキだとか、どのあたりにタレントがあるのかわからない主人公だとか、キャラクタも紋切り型であって全体に見どころもあまりないのである。ロボットのゴートがオリジナルのよすがとなっているが、出番はあまりない。