村田エフェンディ滞土録 新型インフルエンザの拡散危機、その瀬戸際にあってノコノコと日野に出張。心なしか、空いているような。 道中、梨木香歩の『家守奇譚』を読み終え、次いで手に取った『村田エフェンディ滞土録』を一気に読了。この二つの物語は登場人物が相互に繋がっている。これまで、どうしてこの作者を読もうとしなかったのか不思議なくらいだが、ことに『村田エフェンディ滞土録』は素晴らしい物語であり、クライマックスでは車中、密かに涙する。この背筋の書きようは立派で、自分にはとても好ましい。実は『壬生義士伝』を思い出していた。 共有:TwitterPrint