左京区七夕通東入ル

終日雨。かなり肌寒くなって、夏はいよいよ終わった。『左京区七夕通東入ル』を読む。かつては新本格のブームというものもあったが、近年では森見登美彦以来、京都モノの小説が隆盛を極めており、というほどの動きにはなっていないとして、まぁ、要するに京都とそこに徘徊する大学生の物語がささやかな流行となっていて、これもその系統に連なる。とはいえ、先達とは異なり甘ったるい恋愛小説であって、当方の期待には合わない。いや、こういうのもあっていいんだろうけどさ。