容疑者Xの献身 『容疑者Xの献身』を観る。関係ないのだが『1Q84』の天吾の設定はディテールがこの物語を想起させる。それは措くとして、映画は東野圭吾の原作をほぼ忠実になぞって、したがい意外性というものはないのだが、丁寧なつくりであることは間違いない。とはいえ、映像にすると事件そのものの影が薄くなってしまうあたりが惜しく、福山雅治を目当てとするのでなければ、これは小説を読むべきであろう。残念なことに結末はテレビ的に中途半端に改変されているし。堤真一の演技はちょっとやり過ぎな感じ。 共有:TwitterPrint