私がクマにキレた理由 『私がクマにキレた理由』を観る。筋書きは凡庸だが、語り口に多少の工夫があって、監督は『アメリカン・スプレンダー』のシャリ=スプリンガー・バーマンとロバート=プルチーニ夫妻。監督が連名というのも珍しいが、夫婦で創作ということがまず信じられない。そんなことが可能なのか。前作で主演だったポール=ジアマッティがロクでもないセレブ夫の役で出演しており、この嫌なヤツぶりがなかなかである。自分探しの主人公がセレブの子守という経験を通じて人生に回帰するという、まぁ、よくある話で、目立った美点はないようである。 共有:TwitterPrint