ウルヴァリン X-MEN ZERO

morning『ウルヴァリン X-MEN ZERO』を観る。ウルヴァリンになる以前のローガンが、二つの大戦を経てベトナム戦争までを駆け抜けるオープニングタイトルは壮観。一歩間違えればギャグにしかならないところ、ぎりぎりのところでやはりギャグの側に落ちてしまっているような気がしないでもないし、そもそも何だって戦争にばかり身をおいているのかというあたりもよく判らないのだが、描写自体は凝ったもので、まぁ、サムライだった過去まであるという原作の生い立ちに比べれば大変まともな歴史絵巻となっている。冒頭は1845年という設定らしいのだが、そんなわけであっという間に1970年代というあたりはもったいないという気がしないでもない。
この手の映画の常として、ヤマ場の映像は予告編で概ね使われてしまっており、物語自体もあるようなないようなという感じだが、後の映画の伏線としてはそれなりにキチンと作ってあって、ファンならば普通に楽しめるはずである。DVDの特典映像にはもう一つのエンディングが収録されていて、ヒュー=ジャックマンが日本語で「もう一杯!」とかやっており、次回作は日本が舞台という話も宜なるかなという感じだが一体、どういうわけでそうなっちゃうのかというあたりに関心は集中する。