『アサルトガールズ』を観る。押井守の8年ぶりの実写作品という触れ込みだが、好みのタイプの女性に長身銃をぶっ放させるという演出的欲望に従ってできた企画であるということは自明であり、恐ろしいことにそれ以外の要素はほとんどない。タイトルに『Avalon (f)』とある通り、アヴァロンの世界を舞台とした続編であるともみえるが、全編がドンパチで登場人物も四名きり、前景にある物語も空疎なボス戦のみなので、残念なことに賞賛すべき点がほとんど目につかない。CG自体も平板なものである。世界観を語るオープニングのモノローグが10分ほどもあって、極端に言えばそれが全て。『ケルベロス』の藤木義勝が久しぶりに登場しているが、いろいろな意味で変化がない。