『セックス・アンド・ザ・シティ2 [ザ・ムービー]』を観る。もともとテレビシリーズの視聴者じゃないので、細かい機微は判らないのだが、映画版に限っていえば、二作目は第一作よりもさらに壮大にしょうもない話になっている感じ。ニューヨークというよりはアブダビを主な舞台として、もちろん謀略ではなく、倦怠期をいかに乗り切るかというレベルの話を147分である。すごい。
主人公のキャリーが伝統的な価値観を好まないということには何度か言及があるのだが、その生き方はセレブのロールモデルをなぞることに終始しているという矛盾がもう少し前景化すれば単に派手なだけの映画ということにもならないと思うのだが無論、無いものねだりである。同様の感想を前作を観たときにも思ったような気がするので、何しろこのような話なのであろう。