湖は飢えて煙る

『湖は餓えて煙る』を読んでいる。ウォール・ストリート・ジャーナルのシカゴ支局長という著者の初めての小説だが、実に達者な書き出しで、ぐいぐい読ませる。主人公は伝統に従って消沈している。これもまた復権の物語なのである。うまい。全く違う話なのだけど、『ミレニアム』を想起している。