アフターライフ

tree『アフターライフ』を観る。クリスティナ=リッチとジャスティン=ロング、リーアム=ニーソンという、なかなかの豪華キャストであるにもかかわらず、劇場未公開というのも不思議なのだが、前例を振り返れば米国の葬儀屋を舞台にした映画というのはこのような憂き目に会うことが多い。エバーミングというのにそもそも馴染みがないということなのだろうが、『おくりびと』をひくまでもなく、日本でも同じようなことをしているのではあるまいか。
それはともかく、内容はといえば、ちょっとへんてこりんな話であって、いろいろとツッコミどころはあるのだが、某作の裏返しという力業のアイディアは悪くない。悪くはないのだが、ホラーでもなくサスペンスでもなく、ただネタでの勝負ということになると、恐らく『シックス・センス』的なエピソードの工夫というものが必要であったろう。ストーリーが平板なので、目立つのがクリスティナ=リッチのヌードばかりというのでは、いささか気の毒だと思うのである。