瞳の奥の秘密

chill『瞳の奥の秘密』を観る。スペインとアルゼンチンの合作映画で、25年前の殺人事件をめぐる記憶を書き起こすうち真相へと至るサスペンス。中盤を過ぎるあたりから、何だか新本格みたいな雰囲気が漂い始め、地味な話かと思えば大技も繰り出してくるという感じで飽きない。伏線を大事にする展開で、たとえばドアをうまく使ったシークエンスは25年の時を経て結末に繋がり、映画的で洒落ている。馴染みのない役者達は、総じて達者であり、表情だけで意図が伝わるというようなシーンがいくつもあって見応えがある。面白い。