『ネスト』を観る。オリジナル版『REC/レック』の脚本を手がけたルイス=ベルデホの初監督作品という触れ込みで、ケヴィン=コスナーが主演をしている。思春期の娘が「別の生き物」になっていくという根源的な恐怖をテーマとしていて、しかしこの恐怖は既視感のあるもので何だか盛り上がらないうちに物語は終わる。郊外に家を買い求めて越してきた家族が土地の因縁に巻き込まれる、という類型に、人格交換、先住者といった要素が組み込まれていて、盛りだくさんなのにそれぞれは少量しか配合されていない感じで結局のところ怖くない。娘役は『パンズ・ラビリンス』のイバナ=バケロで、当たり前のことだがずいぶんと大きくなっており『ER』に出ていたキャロル=ハサウェイみたい。