『ウソから始まる恋と仕事の成功術』を観る。ちゃらちゃらとしたタイトルは例によって中身とは全く関係ない。リッキー=ジャーヴェイスが自身で脚本を書き監督しているコメディで、原題の『Invention of Lying』が内容をそのまま示している。ウソというものが存在しない世界でそれを発明してしまった男の恋の顛末を描いているものの、そこはリッキー=ジャーヴェイスなのでオシャレな感じにはなりようもない。ヒロインは一応、ジェニファー=ガーナーが配されているのだけれど、色っぽい要素は全くない。ついでに言えば低予算な感じが漂っていて、画面のほうはちょっと垢抜けない。でありながら、名の知れた大物がつぎつぎと登場するあたりは人脈の広さというものであって、フィリップ=シーモア・ホフマンとかエドワード=ノートンとかティナ=フェイとか、微妙に共通項がありそうなセグメントの皆さんが顔を出している。