『ザ・パシフィック Vol.1』を観る。HBO製作の戦争ドラマといえば『バンド・オブ・ブラザース』だが、欧州戦線を舞台としたBOBに対し、本作は太平洋戦線における海兵隊の戦闘を題材にしている。Vol.1はガルダカナル戦の前後編。上陸戦こそないが、ソロモン沖海戦を交えて補給が逼迫するなかでの攻防なので、BOBでいえば、いきなりバジルの戦いかという窮乏ぶりで、何かと展開が早い。テレビドラマとはいえ、『父親たちの星条旗』あるいは『シン・レッド・ライン』と同等のクオリティはあって、見応えは十分であり、考証のほうも異様にマニアックに見える。このあたり、トム=ハンクスの仕事は信頼に足る。