『リセット』を観る。停電とともに人類が消失した世界で、わずかに残った人々が七番通りのバァで邂逅しサバイバルを試みるという話。闇に取り込まれるとその場で消えてしまうので常に明かりを確保していなければならないというのがゲームのルールで、したがって画面は常に暗いのだけれど、特に勝手のわからない最初のうちはそれなりにどきどきして、何となく観られる。とはいえ、闇の素性もよくわからないままに物語は進むし、それなりにがんばっているとはいえ低予算なりに舞台は限られ、抑揚も最小限なのでそのうちどうでもよくなってしまう。ジョン=レグイザモも出演しているんだけれど、ほぼ横たわったままというあたりがもったいない。監督は『マシニスト』のブラッド=アンダーソンだが、体温の低い感じがよく似ている。