ブローン・アパート

flowers『ブローン・アパート』を観る。爆弾テロとか驚愕の真相とかいう体裁をもった映画ではあるものの、サスペンスというよりは人情劇であり、子供を亡くした母親がいろいろあって立ち直っていくまで。『彼が二度愛したS』に引き続き、ミシェル=ウィリアムズとユアン=マクレガーが共演しているのだが、ユアン=マクレガーの出番はあまりない。 話は少々、作りすぎのところがあって、たとえば千人もの犠牲者を出すテロを起こしてみせる物語上の必要性はまるでないし、オサマに向かって語りかける建て付けのモノローグも少々鼻につく。結末に至っても何が解決されたというわけではないので、ご都合主義以外の何かがあるようにはみえない。