コリン LOVE OF THE DEAD

tulips『コリン LOVE OF THE DEAD』を観る。低予算映画界では、ゾンビものがコンスタントに量産され続けており、これもそのうちのひとつ。制作費は実に45ポンドという話であり、画面の大きさがスタンダードというあたりが低予算ぶりを力強く説明している。とはいえ、生存者ではなくゾンビになってしまった犠牲者に着目して描いているあたりの目新しさばかりではなく、ゾンビという様式美を用いてきちんとした演出がされているあたりがポイントで、台詞という台詞がほとんどない画面をよくもたせている。漂ってくる雰囲気のロメロっぽさは、なかなか大したものだと思うのである。