「死の街」が失言だと取り上げられたと思えば、今度は放射能がどうしたというやりとりで、辞任に追い込まれた大臣は、しかし脱原発依存を明確に打ち出していて、それ以前の紙面ではもちろん意図的にヘンな顔が採用されていたあたりを見れば、これだっていわゆる原発推進派の陰謀というやつなのである。この少し前、原発は潜在的な核抑止力であって放棄すべきではないという社説を掲げた大新聞があったことを考えれば、没落しつつある既存メディアがこの国を道連れにしようとしている風にさえ見え、いよいよ旧態依然とした第三権力を廃し、良識を問い直す時期が来ている。