ホワイトカラー 第6話、第7話

『ホワイトカラー』の第6話と第7話を観る。出だしはよかったんだけどさ、このところちょっとマンネリ気味だよね、というような、わりあい軽いノリの会話が制作サイドで行われたのではあるまいか。急転直下の第7話は、まるで『24』のような陰謀渦巻く展開となっており、おいおいどうしちゃったんだよという感じで、実にアメリカTVドラマ的なテコ入れが行われている。
そしてこの印象は、それがどんな素材であれ同じ味のステーキソースをかけて食ってしまうのに似て、残念ながらひどく下品なものである。確かに、ちょっと定型化しているのではないかとは思ったが、それにしたってこれまでの構築をちゃぶ台返ししてしまうような展開はどうかと思うのである。しかしながら、こういうヒキを入れられた以上は続きを見ないわけにはいかないという、制作の思惑通りの反応をしてしまうのが人間であって、プロの仕事というのは全く恐ろしい。