『プリースト』を観る。ポール=ベタニーが『レギオン』に引き続きやたらと強い役を演じていて、何だか似たような印象だと思えば監督も同じ。『ブレードランナー』と『マッドマックス』を足したようなヴァンパイアもので、吸血鬼とはいえゲームに出てくるようなモンスターだし、これは『アイ・アム・レジェンド』に近い感じであり、いろいろと足してある気がしてせっかくの構築にも新鮮味というものがないのだけれど、87分とコンパクトにまとまっているのでそれなりに観られる。荒廃した未来、かつて人類の生き残りを救ったプリーストと呼ばれる超人軍団が今は解散して廃棄物処理業に従事しているというあたりの設定は好みだけれど、このあたりが冒頭の紙芝居で語られるだけというのはいかにももったいない。ヒロインとして登場するのはマギー=Qで、実はこの人が結構、好きなのだけれど、相変わらずカンフーのようなことをやっている。