『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』を観る。マーベルのヒーローものでは何といっても『アイアンマン』というのが立場だが、主な時間軸を第二次世界大戦にとっている本作ではトニー=スタークの父君であるところのハワード=スタークも登場するので何となく嬉しくなってしまう。
キャプテン・アメリカの初仕事が戦時国債の募集ツアーであり、本人もあまり違和感なくこなしているところでどうやら全体のトーンは決まっていて、つまり何となく超人らしいところが希薄というのがこのヒーローの特徴ではあるものの、戦時下であることをいいことにドンパチはそれなりに行われるし、全体に漂うスチームパンクっぽい雰囲気は嫌いではないのである。何より、今さらこの名前をもったヒーローを再デビューさせるための筋書きとしては案外よく練られているのではなかろうか。