いろいろとドタバタしていて進んでいなかった『風の影』を集中的に読んでいる。「忘れられた本の墓場」で巡り会った本「風の影」の作者フリアンの数奇な運命の解明と平行して、フランコ独裁下の暗い影が主人公も覆いかかってくるという物語は厚みがあって、登場人物は魅力に富み、バルセロナの町並みを思い出したり、『サルバドールの朝』を想起したり、その文章は喚起力があって上等な娯楽小説となっている。面白い。
いろいろとドタバタしていて進んでいなかった『風の影』を集中的に読んでいる。「忘れられた本の墓場」で巡り会った本「風の影」の作者フリアンの数奇な運命の解明と平行して、フランコ独裁下の暗い影が主人公も覆いかかってくるという物語は厚みがあって、登場人物は魅力に富み、バルセロナの町並みを思い出したり、『サルバドールの朝』を想起したり、その文章は喚起力があって上等な娯楽小説となっている。面白い。