ベイド・バック

Suwa-ko『ペイド・バック』を観る。ヘレン=ミレンがモサドの工作員という役回りだけれど、この人の若い頃を、『英雄の証明』でレイフ=ファインズの妻をやっていたジェシカ=チャステインが演じている。サム=ワーシントンも重要な役で出演していて、監督はベテランのジョン=マッデンだし、微妙に辛気臭いとはいえ、それなりの映画であるにもかかわらず未公開DVDスルー。題材がナチス戦争犯罪人とモサドの秘密工作なので日本人には馴染みが少ないこととはいえ、世知辛い世の中である。舞台が東ドイツなので、これまたハードルが高いということであれば、何だか頭がくらくらしてくる。
話の方は、30年前のエピソードをジェシカ=チャステインがこなし、1997年に戻って大御所のヘレン=ミレンにつなぐという展開だけれど、実質的にはジェシカ=チャステインの映画と見えなくもなく、実はこの人の映画のDVDリリースが立て込んでいて、旬の女優のひとり。