屍者の帝国

刊行なった『屍者の帝国』を読み始めている。伊藤計劃が遺した最後の長編を円城塔が書き継いだというところから胸が熱くなるというものだが、それを割り引いても本編はプロローグから傑作の気配が色濃い。大英帝国の生み出した偉大な物語群のアイコンが、既にして背景を象っている。