2003年に『すいか』というドラマをやっていて、木皿泉の脚本と小林聡美やともさかりえといった出演者が醸す全体の雰囲気がとても好きだったのだけれど最近、DVDでこれを見返している。
まあ、あれだ、十年ひと昔と言うくらいだから、画面の向こうの役者はやけに若いし、こちらも歳をとったけれど、人間の営みというのは古びるものではなくて、ドラマは相変わらず面白い。短い人生に同じ物語を反芻するヒマなどあるものかという思想はあるとして、何しろいい塩梅に中身を忘れているので、これが異様に新鮮なわけである。まいったね。