Kindle Paperwhite

歳末の買い物

年末の混雑をものともせず、いや、今回は電車で移動していたのでそれほどの混雑を感じることもなく、横浜駅周辺に出かけていろいろと買い物をする。ヨドバシカメラでiPad miniを弄り、Retinaではないディスプレイはともかくとして、その重量の軽さを試すうち、ムラムラと購買欲が高まってこれは購入も止む無しかと思ったのだが、そもそも依然として在庫はなく、状況がこれを押し留める。危ないところではあった。
それでも、iPad用のBluetoothキーボードなどをそつなく買い求め(ロジクールのTK710というこいつもなかなか快適)、ヘッドフォンなどをひやかした後、巡回コースに乗って有隣堂で本を物色したのだけれど、平台近くにKindle Paperwhiteの実機が置いてあることにふと気づき、ああこれが紀伊國屋が拒否したとかいう店頭販売かと感慨頻り。
そもそも活字文化というものは、読書習慣のある成員をどれ程、涵養することができるかによって育まれるのであり、それが電子書籍であろうと普及を躊躇うものではない、という地元の雄、有隣堂の心意気やよし! それがどういう事情によるものか知らぬにもかかわらず、Kindle愛用者の勝手なロジックで有隣堂を賞賛し、まぁ、気がついたら買っていたわけである。Kindle Paperwhite WiFi。

タッチパネルの電子ペーパーは予想以上に快適

その店頭用パンフレットには「本物のインクを使用したE Inkスクリーンを採用」と、誤訳ではあろうがあからさまな大嘘が書いてあることはともかくとして、ゆえあって電子ペーパーのビジネスに関わっていた経験からすると心配なのは表示品質よりもタッチパネルによる操作感ではあったのだが、これも案外によくできており、ディスプレイの表面加工自体も指跡が残るようなものとは違い、対角6インチのディスプレイはiPadのアプリで読むよりも文庫本の読書に近く、そもそも本体が軽いというのが正義であって筐体のマット感もよくできていて、もちろん、他のデバイスと比べれば言いたいことはいろいろ出てくるのは当たり前として、これはこれでいいのではないだろうか。素晴らしい。

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